猫ヘルペスウイルス性眼疾患について
- 2021/06/09
- 10:43
このたび千寿製薬からネコヘルペスウイルス性眼疾患に対する症状軽減の目的で、日本で初のイドクスウリジン点眼剤が発売になりました
。それほど点眼刺激もなく、1日6回点眼を2週間使用します。静ウイルス的に働きます。私が故)小谷先生のもとで獣医眼科を勉強し始めた頃(もう20年以上前のことです)適応外使用で人体用の点眼を使用していましたが、数年前に発売中止となってしまったため、海外輸入などで入手する方法しかありませんでしたが、かなり高額であったりしました。人の単純ヘルペスに使用されるアシクロビルの眼軟膏は猫ではあまり効果的ではありません。診断的治療ですすめていきますが、コマーシャルラボのPCR検査を使用することもあります。抗ウイルス薬のファムシクロビルの内服、インターフェロンの点眼、L-リジンの内服、プロバイオティクスの経口投与、ヒアルロン酸の点眼、イドクスウリジンの点眼、抗生剤の点眼、抗炎症薬の点眼などの中から猫ちゃんの性格を見ながら組み合わせていきます。
猫ちゃんの上部気道の感染症で、ネコヘルペスウイルスは重要なのがFHV-1猫ヘルペスウイルス1型です。このウイルスは神経細胞内で生涯生きるウイルスであり、生涯にわたりウイルスキャリアとなります。上皮細胞内のみで感染がおさまるため角膜実質に入り込むことはまずありません。(参考までに樹枝状潰瘍:ヒト)
子猫ちゃんの新生仔眼炎もFHV-1によるものが多くクラミジア性結膜炎との鑑別が重要です。またFHV-1関連で治療に苦慮する疾患で、角膜黒色壊死があります
当院では猫の診療が多いので、この疾患もわりと多いです。アメショ・ペルシャ・ヒマラヤンなどで多いです。
FVR:猫ウイルス性鼻気管炎は猫のヘルペスウイルスが原因で発症する猫の伝染病であり人にはうつりませんのでご心配なく。初感染後80%で潜伏感染し、ストレスなど抵抗力が低下すると再燃・回帰発症します。この場合は角膜実質性角膜炎を引き起こし、免疫抑制剤(ステロイド・シクロスポリン・NSAID・抗ウイルス薬)が適用となり、ストレス軽減が重要です。

。それほど点眼刺激もなく、1日6回点眼を2週間使用します。静ウイルス的に働きます。私が故)小谷先生のもとで獣医眼科を勉強し始めた頃(もう20年以上前のことです)適応外使用で人体用の点眼を使用していましたが、数年前に発売中止となってしまったため、海外輸入などで入手する方法しかありませんでしたが、かなり高額であったりしました。人の単純ヘルペスに使用されるアシクロビルの眼軟膏は猫ではあまり効果的ではありません。診断的治療ですすめていきますが、コマーシャルラボのPCR検査を使用することもあります。抗ウイルス薬のファムシクロビルの内服、インターフェロンの点眼、L-リジンの内服、プロバイオティクスの経口投与、ヒアルロン酸の点眼、イドクスウリジンの点眼、抗生剤の点眼、抗炎症薬の点眼などの中から猫ちゃんの性格を見ながら組み合わせていきます。
猫ちゃんの上部気道の感染症で、ネコヘルペスウイルスは重要なのがFHV-1猫ヘルペスウイルス1型です。このウイルスは神経細胞内で生涯生きるウイルスであり、生涯にわたりウイルスキャリアとなります。上皮細胞内のみで感染がおさまるため角膜実質に入り込むことはまずありません。(参考までに樹枝状潰瘍:ヒト)

子猫ちゃんの新生仔眼炎もFHV-1によるものが多くクラミジア性結膜炎との鑑別が重要です。またFHV-1関連で治療に苦慮する疾患で、角膜黒色壊死があります

当院では猫の診療が多いので、この疾患もわりと多いです。アメショ・ペルシャ・ヒマラヤンなどで多いです。
FVR:猫ウイルス性鼻気管炎は猫のヘルペスウイルスが原因で発症する猫の伝染病であり人にはうつりませんのでご心配なく。初感染後80%で潜伏感染し、ストレスなど抵抗力が低下すると再燃・回帰発症します。この場合は角膜実質性角膜炎を引き起こし、免疫抑制剤(ステロイド・シクロスポリン・NSAID・抗ウイルス薬)が適用となり、ストレス軽減が重要です。
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