コーギーの変性性脊髄症(DM)
- 2021/06/27
- 19:45
こんばんは加藤です。久しぶりのブログ更新です。
病気療養のため長期休養をしていまして、ご迷惑をおかけしましたが復帰しております。久しぶりのブログ更新です。
ウェルシュ・コーギーの変性性脊髄症 Degenerative Myelopathy(DM)in Welsh Corgi について、少し書こうと思います。
昨日、この病気で頑張っている子に久しぶりにあいました。何だか嬉しかったです。
オシッコの管理と血液検査を行い、看護師さんにシャンプーをしてもらいました。シャンプー後はとても気持ちよさそうで、飼主さんが迎えに来るまで、おやつのササミを食べたり、良く吠えてしゃべっているようでごきげんでした。動けない状態ですが、飼主さんに対してふてくされたふりをするそうです(横になって動かないふり)
この子は、発症して1年半、後肢は不全ですが上半身は支えられる状態で、現在食餌は普通に出来ていますが、病状は少しづつ進んできています。
若いころは、かなり元気なタイプでした、、、イヤイヤ! 13歳の今も油断するとパクッとやられます (笑)
この病気は、痛みを伴わず、ゆっくりと進行する脊髄の病気です。欧米で注目を浴びているようですが、日本でも増えてきているそうです。残念ながらこの病気を治す治療法はありません。しかし、この病気をを良く知り適切なケアをしてあげれば、DMを発症しても幸せな時間を過ごすことが出来ると思います。当院でも、この病気に罹患したコーギーさんが何例かいました。
この病気は10歳過ぎから現れるのが典型的で、病気は脊髄の真ん中あたりから始まり、症状は後ろ足から現れます。病気が進行すると病変は首の脊髄にも広がり、呼吸がしずらくなります。通常これらの症状は3年ぐらいかけてゆっくりと進行します。後ろ足の甲を地面に引きずって歩くようになります。腰のふらつきなどが出てきます。椎間板ヘルニアとの鑑別が必要となりますが、臨床的な各種検査と遺伝子検査(SOD 1遺伝子をペアで持っていること)結果でDMに罹っている可能性が高いと考えられるそうです。
人に認められる神経変性性疾患(たとえばアルツハイマー型認知症、パーキンソン病、ALSなど)と同じように、この病気も蛋白の立体構造異常によって発生する病気である可能性が高いと考えられているそうです。
この病気に関しては、岐阜大の動物病院神経科の神志那先生が以前から研究されている分野です。
大学の同級生であることもあり、当院では遺伝子検査など積極的に行っています。
病気療養のため長期休養をしていまして、ご迷惑をおかけしましたが復帰しております。久しぶりのブログ更新です。
ウェルシュ・コーギーの変性性脊髄症 Degenerative Myelopathy(DM)in Welsh Corgi について、少し書こうと思います。
昨日、この病気で頑張っている子に久しぶりにあいました。何だか嬉しかったです。
オシッコの管理と血液検査を行い、看護師さんにシャンプーをしてもらいました。シャンプー後はとても気持ちよさそうで、飼主さんが迎えに来るまで、おやつのササミを食べたり、良く吠えてしゃべっているようでごきげんでした。動けない状態ですが、飼主さんに対してふてくされたふりをするそうです(横になって動かないふり)
この子は、発症して1年半、後肢は不全ですが上半身は支えられる状態で、現在食餌は普通に出来ていますが、病状は少しづつ進んできています。
若いころは、かなり元気なタイプでした、、、イヤイヤ! 13歳の今も油断するとパクッとやられます (笑)
この病気は、痛みを伴わず、ゆっくりと進行する脊髄の病気です。欧米で注目を浴びているようですが、日本でも増えてきているそうです。残念ながらこの病気を治す治療法はありません。しかし、この病気をを良く知り適切なケアをしてあげれば、DMを発症しても幸せな時間を過ごすことが出来ると思います。当院でも、この病気に罹患したコーギーさんが何例かいました。
この病気は10歳過ぎから現れるのが典型的で、病気は脊髄の真ん中あたりから始まり、症状は後ろ足から現れます。病気が進行すると病変は首の脊髄にも広がり、呼吸がしずらくなります。通常これらの症状は3年ぐらいかけてゆっくりと進行します。後ろ足の甲を地面に引きずって歩くようになります。腰のふらつきなどが出てきます。椎間板ヘルニアとの鑑別が必要となりますが、臨床的な各種検査と遺伝子検査(SOD 1遺伝子をペアで持っていること)結果でDMに罹っている可能性が高いと考えられるそうです。
人に認められる神経変性性疾患(たとえばアルツハイマー型認知症、パーキンソン病、ALSなど)と同じように、この病気も蛋白の立体構造異常によって発生する病気である可能性が高いと考えられているそうです。
この病気に関しては、岐阜大の動物病院神経科の神志那先生が以前から研究されている分野です。
大学の同級生であることもあり、当院では遺伝子検査など積極的に行っています。
スポンサーサイト